歴史を刻む除幕式
2021年9月8日 / 地域振興課
糸田城址に城尋常小学校の記念碑建立
7月11日に中糸田にある糸田城址の台地で城尋常小学校の記念碑除幕式が開かれました。森下町長や福澤教育長、教職員OB、多くの有志が参列しました。
城尋常小学校は町史によると、大正2年4月開校から大正12年8月廃校までの約10年間という短い歴史になりますが、当時校舎は2棟あり、児童数は386人から638人までに増えています(男女比は約半々)。これは石炭産業が盛んになり、人口が急増したことに関係しています。
この重要な糸田文化遺産を後世へ遺すことを目的とし、町民からなる記念碑建立世話人会の有志を中心に賛同を広く呼びかけ、記念碑の建立まで至りました。また門柱も新たに設置されました。世話人会で尽力された伊藤薫氏は「末長く糸田町の新しい名所となるようにと願っています」と語りました。
また糸田城址の地に建立する意義を、世話人会の鶴我政利氏は「記念碑は糸田城址とともに多くの皆さまに親しまれることで、文化の香り漂う糸田文化遺産を深く理解することができます」と鶴我政利氏は語ります。糸田城は、鎌倉時代末期に豊前国守護だった糸田貞義の居城があったとされ、蒙古襲来から防備するための戦略上の拠点だとも考えられています。この2つの重要な歴史が折り重なる場所として、糸田町の歴史と文化を後世に伝えていくことでしょう。
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